小金持ちへの道

「債券投資は“守りの資産運用”へ──株高時代の資産防衛とバランス型投資のすすめ」

「債券投資は“守りの資産運用”へ──株高時代の資産防衛とバランス型投資のすすめ」

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はじめに:株高の今こそ「守りの運用」を意識すべきときです

みなさんこんにちは。40歳でリタイアした「鼻つぶれぱぐ男」です。
このチャンネルでは、金融機関や周りの人が教えてくれない、身近だけれど「へー」と思えるお金の話を発信しています。
今回は質問をいただいた「ぱぐ男の資産運用・債券編」についてお話しします。

最近の株式市場は好調で、S&P500などの米国株インデックスがここ数年で年平均25%を超えるリターンを出しています。
しかし、これは「異常値」です。

過去50年の平均年率リターンはおよそ7%前後。

ここ数年の伸びは一時的なものだと理解する必要があります。
つまり、今こそ「リスクを取らない運用」、すなわち債券を活用した守りの資産運用やリスク許容度の範囲内での投資を考えるタイミングなのです。


株式一本は危険?資産防衛の基本を再確認

ここ3年で株式だけに投資してきた人は、資産が驚くほど増えたと思います。
しかし、このまま上昇相場が続く保証はありません。

仮に株価が40%下落した場合、1億円が6,000万円に減ることもあり得ます。
これを「リスク許容度」で受け止められる人はいいのですが、多くの人にとっては精神的にかなりの負担です。

株式市場は短期的には読めません。
だからこそ、特にリタイア後や50代以降の方は、資産を守る運用にシフトする必要があります。
その一つの手段が「債券投資」です。


債券とは?株式との違いとリスクの小ささ

債券は「国や企業にお金を貸して利息を受け取る仕組み」です。
株式が企業の成長を期待して値上がり益を狙うのに対し、現物債券はあらかじめ決められた利率で安定した収益を得ることができます。

そして、株式がプラス30%にもなればマイナス30%にもなり得るのに対し、債券ETFはプラス5%、マイナス5%といった「マイルドな値動き」が特徴です。
つまり、大きくは儲からないけれど、大きくは減らないという“守りの性質”があるのです。

このため、資産がすでにある人やリタイア後の人、または暴落時に心が揺れやすい人に向いている投資先です。


バランス型投資信託で「債券デビュー」がおすすめ

「債券をやってみたいけれど、どれを選べばいいかわからない」という人には、バランス型投資信託がおすすめです。
株式・債券・リートなどを自動で分散してくれるため、初心者でも安心して始められます。

具体的には、以下のような商品が人気です(楽天証券・SBI証券などでも購入可能です)。

  • eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
    国内・先進国・新興国株式や国内・先進国・新興国債券、国内・外国リートも含む、世界全体に分散された安定型ファンド。債券比率は約37.5%。
  • ニッセイインデックスバランス(4資産均等型)
    国内外の株式・債券をバランスよく25%ずつ組み合わせたファンドで、債券比率はおよそ50%。
    為替リスクも円・ドルで50%ずつで比較的抑えられています。

このようなファンドを1本積み立てるだけで、株式の恩恵を受けつつ、債券による下落リスクの緩和が期待できます。

つまり、平均をとっていく投資です。


リタイア後の債券活用法:資産を「減らさない」工夫

私自身、リタイア後の生活費を数年分は現金で確保しています。
そのうえで、「1年以内に使わない現金」を**個人向け国債(変動10年)**に預けています。

個人向け国債の変動型10年は、金利が上昇すれば利息も上がる仕組みです。
さらに、1年経過後はいつでも解約できる(元本保証)柔軟性もあり、強みです。
いま日本が利上げフェーズに入りつつある状況では、特に注目すべき商品です。

また、短期的に使う予定があるお金については、**国内MMF(マネー・マネジメント・ファンド)**も選択肢です。
金利が上昇するとMMFの利回りも上がるため、余裕資金を効率よく活かせます。

少し前に米国の金利が高いときに米国現物債券(ゼロクーポン)を61~65歳に満期が来るように5年分にわけて投資しました。

現在、44歳なので約20年ぐらいの投資で、投資した金額の約2.5倍ぐらいになります。

私の買った米国のゼロクーポン債は、米国長期国債で分配金はでません。

そのかわり、分配金を複利で再投資され、満期時に償還されます。

もし、投資資金を老後資金として、使おうと思ったとき暴落していては使いづらいです。

ゼロクーポン債は、ドル建てにはなりますが、購入時に受取金額が確定されるメリットがあります。

つまり、安定的に受け取れるということです。


資産が増えた今こそ、守る戦略を持つ

株式中心の運用で大きく増えた人ほど、これからの「守り」が重要です。
なぜなら、失う金額が大きくなるからです。
資産が1,000万円のときの30%下落は300万円の損失ですが、1億円なら3,000万円です。
この“金額の重み”を実感できる人こそ、次のステップである「債券投資」に進むべきです。

リターンよりも安定。スピードよりも持続。
これからは「どれだけ減らさないか」が投資のキーワードになっていくと私は考えています。


まとめ:バランスの取れた資産配分が最強の防御

株式市場の好調さに浮かれることなく、「守りの資産」をしっかり持つことが大切です。
特にリタイア後や50代以上の方は、資産を増やすよりも「減らさない運用」にシフトする時期です。

債券は決して派手ではありませんが、長期的に見れば心の安定をくれる存在です。
そして、それこそが真の意味での「お金に困らない人生」につながるのだと思います。

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