
日本人にこそ「長期資産形成」が向いている理由|インフレ時代を生き抜く堅実な投資戦略
はじめに
こんにちは、鼻つぶれぱぐ男です。
このブログでは、金融機関や周りの人が教えてくれない身近なお金の話を、40歳でリタイアした私の視点からお届けしています。
「お金に困らない人生」を一人でも多くの人が送れるように発信しています。
今回のテーマは「日本人には長期資産形成が向いている」という話です。
最近は新NISAも始まり、投資を始める人が増えていますが、その背景には日本人の気質やこれからの経済環境が大きく関係しています。
日本人は「農耕型」だからこそコツコツ型が強い
日本人は歴史的に、狩猟民族ではなく農耕民族です。
コツコツと積み重ねる文化が根付いており、「一気に稼ぐ」より「継続して積み上げる」ことに向いています。
会社員として長年勤め、真面目に働き続ける人が多いのもその表れです。
この気質は、インデックス投資や積立投資のように、長期で育てていく投資方法に非常に相性が良いと考えています。
金融教育が遅れていたことが「資産形成が進まなかった」理由
一方で、日本では金融教育が長く行われてきませんでした。
親の世代は「預金」と「保険」が資産管理の中心でした。
銀行や郵便局の職員でさえ、投資商品の仕組みを十分に理解せずに販売していることも珍しくありません。
実際、私が郵便局に勤めていた頃、職員の多くは「つみたてNISA」の口座は作るのに、実際に投資はしていませんでした。
理由はシンプルで、「投資がよくわからないから」です。
これは非常に象徴的な話で、知識がなければ恐怖が勝ってしまいます。
デフレ時代からインフレ時代へ|預金は資産目減りを招く
日本は長くデフレが続いたため、預金中心の資産管理でも問題がありませんでした。
しかし、近年は物価が急上昇し、食料品・日用品・サービスすべてが値上がりしています。
この状況で、ただ銀行にお金を置いておくと、資産は実質的に減っていきます。
インフレが進む社会では、資産を「守る」ためにも投資が必要になります。
長期資産形成は「インフレに負けない資産を育てる」行為
では、何に投資するのが良いのでしょうか。
私は、長期資産形成の軸は次のような低コストインデックスだと考えています。
- 全世界株式インデックスファンド(例:オールカントリー)
- S&P500などの広く分散された指数
これらは世界経済とともに成長していくため、インフレにも比較的強く、老後の資産形成にも向いています。
投資家の「目的」次第で未来は変わる
ただし注意点があります。
「お金を早く増やしたい」
「人より稼ぎたい」
という気持ちで始めた人は、暴落時に不安に耐えられず、投資をやめてしまう可能性があります。
一方で、
「老後の生活を安定させたい」
「お金に困らない未来を作りたい」
という目的が軸にある人は、価格変動があっても続けられます。
長期資産形成は、目的にブレがないほど成功しやすいのです。
まとめ:日本人に長期資産形成は「本来向いている」
日本人の気質、これからのインフレ、そして時間を味方にする投資の仕組み。
これらを考えると、長期資産形成は決して特別な人だけのものではありません。
コツコツ続けられる人が強い。
そして、それは多くの日本人の得意分野です。
「投資は難しいもの」ではなく、
「未来への生活防衛」だと考えてみてください。
今日からでも、遅すぎることはありません。

