小金持ちへの道

アクティブファンドは解約すべき?NISAを見直す前に知っておきたい本質的な考え方

アクティブファンドは解約すべき?NISAを見直す前に知っておきたい本質的な考え方

moomoo証券

はじめに:質問ありがとうございます

このチャンネルは、金融機関や周りの人が教えてくれない「へぇ〜」と思えるお金の話を、40歳でリタイアした私・鼻つぶれぱぐ男が発信しています。
一人でも多くの人がお金に困らない人生を送れるように──そんな思いで今日も話していきます。

今回は「アクティブファンドを解約すべきか?」という質問をいただきました。

積立NISAで人気のある「ひふみプラス」など、いわゆるアクティブファンドをどう扱うべきか、悩む方はとても多いです。


30代女性からのリアルな質問

質問者さんは30代の女性。
2021年から積立NISAを始めたものの、証券口座のログイン方法も忘れてしまうほど放置していたそうです。
これ、実は“投資の理想形”でもあります。

なぜなら、投資で一番儲かった人は「亡くなった人」、次に「ほったらかしていた人」と言われるほど、長期保有・放置が成功のカギだからです。

質問者さんはその後、将来の生活への不安を感じて私の配信に出会い、今では勉強を始めているとのこと。

本当に素晴らしいです。


本題:アクティブファンドは解約した方がいいのか?

さて、本題に入りましょう。
質問者さんは「ひふみプラス」というアクティブファンドを購入し、その後S&P500などの米国株中心に切り替えたとのこと。
そして今、「ひふみプラスはコストが高いのでは?」と感じておられます。

結論から言うと──
悩むくらいなら、アクティブファンドは解約して、新NISA枠で低コストのインデックスファンドに乗り換えるのが合理的です。


アクティブファンドの本質:誰にお金を払っているのか

アクティブファンドは、「プロのファンドマネージャー」が運用する投資信託です。
そのため、信託報酬(手数料)が高く設定されています。

ところが、多くの調査で「アクティブファンドの8~9割以上は、長期的に市場平均(インデックス)に勝てない」と言われています。
つまり、手数料を多く払っても、平均より上のリターンを得られる可能性は非常に低いのです。

ファンドマネージャーに払う報酬が、自分の資産の成長を削っている。
そう考えると、インデックスファンドに切り替える方が理にかなっています。


インデックスファンドの強み:平均を取ることの価値

私がいつも言っているのは、「市場平均で十分」という考え方です。

投資で100点を取ろうとすると、時間も労力も精神も削られます。
でも70〜80点を安定して取り続けるだけで、長期的には十分な成果を得られるんです。

そしてその「平均点を取る仕組み」こそがインデックス投資です。
時間を味方にし、手数料を抑え、長期で積み立て続ける。
それが最も多くの人に向いている王道の戦略です。


米国株 vs 全世界株:どっちを選ぶべき?

質問者さんは現在、S&P500(米国株)を中心に投資されているとのこと。
これは非常に良い選択です。

なぜなら、S&P500の構成企業は世界中に事業を展開しているからです。
実質的には“世界の優良企業”に投資しているとも言えます。

ただし、「アメリカの一人勝ちがずっと続くとは限らない」と考える人もいます。
その場合は、**オールカントリー(全世界株式)**を選ぶのも良い選択です。

ちなみに、オールカントリーの約6割はアメリカ株で構成されており、日本株は約5%ほど。
アメリカが強ければ比率が上がり、他国が成長すれば自然にリバランスされます。
つまり、放置していても“世界の成長”をまるごと享受できる仕組みなんです。


個別株はおすすめしない理由

私自身も日本の個別株を一部保有していますが、あくまで「応援したい企業」への趣味的な投資です。(長期投資です)
正直言うと、個別株は時間も労力もかかるため、全員にはおすすめしません。

理由は、個別株投資はアクティブ投資です。(自分がファンドマネージャー)

ニュースを追い、決算を確認し、タイミングを計る──。
これを続けるのは相当なエネルギーを要します。
その時間を勉強や家族、趣味に使う方が、人生の満足度はずっと高いです。


まとめ:あなたの資産はあなたのために

投資は誰かのためではなく、「自分の人生のため」に行うものです。
もし、少額のアクティブファンドに悩んでいるなら、それを手放してインデックス投資に一本化する。
それだけで、運用はぐっとシンプルになり、心も軽くなります。

大事なのは、「勝つこと」ではなく「続けること」。
市場平均に乗り続ければ、時間があなたの味方をしてくれます。

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