
米国株が割高なときに取るべき投資行動とは?リスク許容度と資産配分の見直しが鍵です
はじめに
このチャンネルでは、金融機関や周囲の人からはなかなか聞けない「身近で役立つお金の話」を、40歳でリタイアした私、鼻つぶれぱぐ男がお届けしています。
目的は、一人でも多くの人がお金に困らない人生を歩めるようにすることです。
今回のテーマは「米国株が割高なときにするべきこと」です。
米国株が割高に見える状況とは?
現在の米国株は高い水準を維持しています。
しかし一方で、労働市場は弱まり、失業率や雇用者数に不安が見えるなど、景気後退のリスクもささやかれています。
こうした「割高感」と「景気不安」が同時に存在する局面では、投資家は冷静な判断を求められます。
割高局面で取るべき基本的な行動
結論から言えば、「投資比率を自分の適正水準まで下げる」ことが重要です。
ここでいう投資比率とは、米国株だけでなく、全資産に占めるリスク資産の割合を指します。
なぜなら、景気後退は株価下落の後に認識されるケースが多いため、相場が急落してからでは手遅れになる可能性があるからです。
リスク許容度の確認が不可欠
投資で最も大切なのは「自分のリスク許容度を把握すること」です。
例えば1億円を運用していて株価が50%下落した場合、資産は5,000万円に減少します。
この損失に耐えられるかどうかがポイントです。
・生活費を収入から賄える人 → 高い比率で株式投資を続けても問題ない
・生活費の一部を投資資産から取り崩す人 → 現金比率を高める必要がある
このように、自分の立場に応じた資産配分が求められます。
他人のポートフォリオは気にしない
SNSやインフルエンサーが提示するポートフォリオや資産額に惑わされる必要はありません。
他人のリスク許容度と自分の状況はまったく異なるため、参考程度にとどめるべきです。
重要なのは「自分の生活と投資環境に合ったポートフォリオを作ること」です。
割高局面での備えとチャンス
米国株が割高だからといって「投資をやめる」必要はありません。
長期的には米国株や全世界株(オールカントリー)は有望な投資先です。
ただし割高局面では、
・投資比率を抑える
・現金余力を持つ
・下落局面での買い増しに備える
といった戦略が有効です。
また、過去には米国株より金や他の資産が好調だった年もあります。
資産を分散することでリスクを和らげることが可能です。
感情に左右されない投資を
投資の最大の敵は「自分の感情」です。
相場が急落したときに狼狽売りをせず、逆に高騰したときに無謀な買い増しをしないよう、冷静さを保つことが大切です。
そのためにも、自分が安心できる投資比率に調整しておくことが必要です。
生活費とインフレを意識した資産形成
資産運用は「普段の生活費の把握」から始まります。
固定費を抑え、余剰資金を投資に回すことで、無理のない資産形成が可能です。
さらにインフレ率を考慮すると、長期的に資産を増やすためにはインデックスファンドなどの長期投資が不可欠であると分かります。
まとめ
・米国株は現在割高感がある
・景気後退が来る前に株価下落は起こり得る
・他人の資産額やポートフォリオは参考にせず、自分のリスク許容度を基準に判断する
・割高局面では投資比率を適正水準に下げ、現金余力を持つ
・感情に流されない冷静な判断が資産形成の鍵
米国株が強気相場に見えても、「必ずしも最強ではない」ことを頭に入れ、冷静に資産配分を見直すことが大切です。
今日も賢く投資に取り組んでいきましょう。