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実はみんな投資している?預金・年金から考える日本人の資産運用とインフレ対策

実はみんな投資している?預金・年金から考える日本人の資産運用とインフレ対策


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はじめに

このブログでは、金融機関や周りの人がなかなか教えてくれない「へー」と思えるお金の話を、40歳でリタイアした私、鼻つぶれぱぐ男が発信しています。

目的は、一人でも多くの人がお金に困らない人生を送ることです。

今日は「何度も言いますシリーズ」と題して、「実はみんな投資している」というテーマをお話ししていきます。


日本人は投資していない?

さまざまな調査では、日本人の投資参加率は低いとされています。

投資信託や株式を保有している人の割合は確かにまだ少数派です。

しかし私は、実際にはほとんどの日本人が「投資をしている」と考えています。

その理由を解説していきます。


預金・貯金も立派な投資

まず、全員に共通するのが「預金」や「貯金」です。
「いやいや、預金は投資じゃない」と思う方もいるかもしれません。

しかし、銀行や郵便局に預けたお金は、実際には金融機関によって運用され、利息がついて返ってきます。

つまり、立派な金融商品への投資行為なのです。

ちなみに豆知識ですが、銀行では「預金」、郵便局では「貯金」と呼び方が違います。

また、学資保険の発祥が郵便局(かんぽ)であることや、ラジオ体操がかんぽによって始められたことも意外と知られていません。

話を戻すと、預金や貯金をしているということは「日本円」という通貨に100%投資しているのと同じことです。


インフレが進む中での預金のリスク

日本は長らくデフレでしたが、近年はインフレ傾向にあります。

直近では物価が前年比3%ほど上昇しています。

しかし、現在の普通預金の利息はほとんどゼロに近い水準です。

つまり、預金をしているだけではインフレに負け、資産の実質価値が目減りしてしまうのです。

これは「日本円という資産クラスに全額投資しているリスク」と言い換えることができます。


年金もまた投資である

次に20歳以上の方に関係するのが「年金」です。

会社員は厚生年金、自営業や学生、専業主婦の方は国民年金を払っています。

年金を管理しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、その資金を国内外の株式や債券に分散投資しています。

配分は国内株式25%、外国株式25%、国内債券25%、外国債券25%です。

つまり、年金を払っている時点で、すでに私たちは間接的に投資家なのです。

この事実を意外と知らない人も多いのではないでしょうか。


結局みんな投資をしている

ここまでをまとめると、

  • 預金・貯金は「日本円に投資」している状態
  • 年金はGPIFを通じて株式や債券に投資されている

つまり「私は投資をしていない」という人も、実際には必ず何らかの形で投資をしているのです。


インフレに負けないための資産形成

問題は「どの資産に投資しているか」です。

預金だけではインフレに勝てず、実質的に資産が減少してしまいます。

そのため、これからの時代は「国際分散投資」が重要です。

たとえば、全世界株式に投資できるインデックスファンド(通称オールカントリー)を保有すれば、約3000社に分散投資することができ、世界経済の成長をそのまま取り込めます。さらに、さまざまな通貨や地域に分散されるため、日本円一本のリスクを減らす効果もあります。

個別株や不動産、金など他の資産を組み合わせる方法もありますが、初心者にはオールカントリーのような低コストのインデックスファンドがおすすめです。


まとめ

「投資をしていない」と思っている人でも、預金や年金を通じてすでに投資をしています。問題は投資対象が「日本円100%」であることです。

インフレが進む今の時代、それでは資産を守ることはできません。

国際分散投資を取り入れることで、世界の成長を味方につけ、インフレに強い資産形成をしていくことが大切です。

今日の話が、皆さんの資産運用の第一歩につながれば幸いです。

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