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【8月の投資雑誌を読み解く】配当株・投資信託ランキング・高利回り商品の真実とは?

【8月の投資雑誌を読み解く】配当株・投資信託ランキング・高利回り商品の真実とは?


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はじめに

みなさんこんにちは、鼻つぶれぱぐ男です。

私は40歳でリタイアし、現在は資産運用やお金に関する情報をブログや音声配信で発信しています。

金融機関や周囲の人がなかなか教えてくれない「身近で役立つお金の話」を届け、

一人でも多くの人がお金に困らない人生を送れるようにすることが私の目的です。

今回は「8月の投資雑誌を読んで感じたこと」をテーマに解説します。

投資雑誌は毎月チェックしていますが、私は「逆指標」として利用することが多いです。

つまり、雑誌で大きく取り上げられているテーマほど、投資判断において慎重さが必要だと考えています。


投資雑誌を「逆指標」として使う理由

投資雑誌は売れるために、多くの人の関心を集めるテーマを扱います。

人気の銘柄やトレンドが特集されるのは当然ですが、

それは同時に「多くの投資家が既に注目している領域」であることを意味します。

ウォーレン・バフェットの有名な言葉に

「他人が貪欲なときに恐れ、他人が恐れているときに貪欲になれ」があります。

これは投資雑誌の読み方にも通じる考え方です。

世間が「これだ!」と飛びついているときは、むしろ慎重に距離を置いたほうが良いケースもあります。


今月の特集は「配当株」

8月号の複数の投資雑誌を見たところ、どちらも大きく取り上げていたのは「配当株」でした。

具体的には以下のようなテーマです。

  • 累進配当(配当を減らさず維持・増加させる方針)
  • DOE(株主資本配当率) に基づく銘柄
  • 高配当株・増配株の紹介
  • 株主優待と合わせた投資メリット

私自身、長期投資では累進配当や増配銘柄を好んで保有しています。

過去の実績や財務内容を確認して投資判断するのはとても重要です。

しかし今回の雑誌の特集は「9月の配当金確定日」を意識した短期的なものに見えました。

配当を受け取れる9月直前は、多くの投資家が買いに走りますが、配当落ち後に株価が下落する可能性が高いため注意が必要です。

短期目線で配当狙いをするより、長期的に良い企業を選んでコツコツ投資する方が安心です。


リート(不動産投資信託)の取り上げ方

今月の雑誌では、Jリートについても触れられていました。

利回りが高い点から注目されていますが、不動産市況や金利の動きに影響を受けやすい投資先でもあります。

リートは配当金(分配金)を重視する投資家にとって魅力的ですが、市場全体が過熱しているときに飛びつくのはリスクが大きいです。

私はもう少し調整局面を待ち、長期投資に適した水準で買い増す方が賢明だと感じています。


投資信託ランキングの見せ方に注意

雑誌には投資信託のランキングも掲載されていました。

ここ数年でインデックスファンドの紹介も増えましたが、ページ数はごくわずか。

大半はアクティブファンドの特集です。

ランキング上位のアクティブファンドは「10年で500%成長」などインパクトのある数字が並びます。

しかし、その裏には年率2%前後の信託報酬が隠れており、長期的にはコスト負担が大きくなります。

過去10年で優秀だったファンドが、今後も同じ成果を出すとは限りません。

ファンドマネージャーが交代すれば成績が変わる可能性もあります。

資産形成を目的にするなら、市場平均に投資できるインデックスファンドの方が効率的で安心です。


「高利回り商品」の誘惑に要注意

さらに雑誌には、普段手に入らないような「高利回り商品」も紹介されていました。

これらは投資家の関心を集めるために魅力的に見せられていますが、リスクが高いケースも少なくありません。

もちろん「ゼロになっても構わない資金」であれば挑戦しても良いと思います。

しかし生活資金や大切な資産を投入するのは非常に危険です。

華やかな広告に惑わされず、冷静に判断することが大切です。


まとめ

8月号の投資雑誌は「配当株」を中心に、リートや投資信託、高利回り商品の特集が目立ちました。

テーマ自体は魅力的ですが、短期的なトレンドや雑誌の演出に影響されすぎるのは危険です。

私は長期的に安定した累進配当株やインデックスファンドを軸にしつつ、

タイミングを焦らず投資することをおすすめします。

投資雑誌はあくまで参考情報。

うまく利用して、自分の判断力を磨く材料にするのが良いでしょう。

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