
オルカン最高値付近!インデックス投資の魅力と長期資産形成の考え方
はじめに
こんにちは、鼻つぶれぱぐ男です。
このブログでは、金融機関や周りの人がなかなか教えてくれない、身近で「へぇー」と思えるお金の話をお届けしています。
今回は、全世界株式インデックスファンド「オルカン(オールカントリー)」が最高値付近まで上昇している状況と、そこから学べる長期投資の考え方についてお話しします。
オルカンが最高値付近に
2024年8月1日、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の基準価格は 29,103円 と過去最高値を記録しました。
現在(8月5日時点)では28,369円とやや調整していますが、それでも最高値圏を維持しています。
為替ヘッジなしで運用しているため、円安・円高の影響も受けたうえでの数値です。
つまり、この時点でオルカンを保有していた人は、どのタイミングで購入していても基本的に含み益が出ている状況といえます。
投資資金の流入と市場心理
興味深いのは、最高値更新の裏側で6月時点の海外株投信への資金流入額が 前年同期比で約6割減 となり、新NISA開始以来の最低額だったことです。
これは、4月の「トランプショック」や世界経済の先行き不安により、「株を買っている場合ではない」と考えた投資家が多かったことを示しています。
しかし結果として、株価は回復し、最高値付近まで戻ってきたわけです。
投資において短期的な予想の難しさがよくわかります。
インデックス投資はタイミングを読むものではない
インデックス投資は、長期的な資産形成を目的にコツコツ積み立てていく手法です。
10年、20年と時間をかけて運用すれば、短期的な下落局面も「安く買えた時期」として振り返ることができます。
オルカンのような全世界株式インデックスは、世界中の企業に分散投資されており、どの企業が勝ち残るかを予想する必要がありません。
米国株比率が約6割を占めているため米国市場の影響は大きいですが、個別株投資のように企業分析に時間をかける必要がないのは大きな魅力です。
下落局面との付き合い方
株価は上がるときよりも下がるときの方がスピードが速い傾向があります。
4月のトランプショックや、過去の「令和のブラックマンデー」と呼ばれた下落などがその例です。
インデックス投資家は、こうした下落を必要以上に恐れる必要はありません。
ただし、リスク許容度を超える金額で投資すると、下落時に心理的に耐えられなくなり売却してしまう可能性があります。
投資額は「無理のない範囲」が鉄則です。
新NISAと積立投資の注意点
新NISAは、一度売却しても非課税枠が復活しますが、旧つみたてNISAでは復活しません。積み立てているファンドを途中で売却することは、長期運用の効果を減らすことにつながります。
特に、手数料の高いアクティブファンドをつみたてNISAで購入してしまった場合は例外的に見直す価値がありますが、インデックスファンドであれば基本的に売らずに持ち続ける方が有利です。
アクティブファンドとの比較
アクティブファンドの中には、インデックスを上回る成績を出すものも存在します。
しかし、それが 10年、20年と長期間にわたって勝ち続ける 保証はありません。
実際、過去に高評価だったファンドマネージャーの名前を最近聞かなくなった例もあります。
株価予想が困難である以上、長期の資産形成においては市場全体に連動するインデックスファンドが堅実な選択肢と言えるでしょう。
最高値更新は永遠には続かない
株価は永遠に右肩上がりではありません。
最高値を連続で更新しているときこそ、過熱感や急落リスクにも注意が必要です。
理想は、小さな調整を挟みながら長期的に緩やかに上昇していく展開です。
短期的な動きに一喜一憂せず、資産形成の王道である「長期・分散・積立」を継続することが重要です。
無理のない投資で経済的自立へ
経済的自立(FI)や老後資金形成を目指す場合、必ずしも大きなリスクを取る必要はありません。
固定費削減や節税を行い、余剰資金を毎月の積立投資に回す。
それだけで十分な成果が期待できます。
投資の世界では「100点を狙って失敗する」よりも、「70点を安定して取り続ける」ことが大切です。
プロでも株価予想は難しいため、自分のペースで無理なく投資を続けることこそ成功の近道です。
まとめ
オルカンの最高値更新は、インデックス投資の魅力を改めて示す出来事でした。
短期的な相場の動きに惑わされず、長期目線で淡々と積立を続けることが、将来の資産形成において最も確実な方法です。
株価が高いときも安いときも、コツコツ投資を継続しましょう。