保険で資産形成はできない理由|元保険販売員が語るお金の真実

保険で資産形成はできません
こんにちは、鼻つぶれぱぐ男です。
今日は「保険で資産形成はできない」というテーマでお話ししていきます。
私は40歳でリタイアした元郵便局員で、かつて保険も扱っていました。
そんな私が断言します。
「保険での資産形成はやめたほうがいい」です。
金融機関や周囲の人はなかなか教えてくれませんが、お金に困らない人生を目指すなら、保険に頼るべきではありません。
その理由を順を追って解説します。
保険は「貯めるもの」ではなく「備えるもの」
保険は本来「リスクに備えるもの」です。
貯金や投資の代わりにはなりません。
保険に加入すること自体は否定しませんが、
貯蓄と保障を混ぜてはいけません。
保険で資産形成?若者向けの「積立型保険」の罠
最近、若い人向けに「預金以上・投資未満」をうたった積立型保険が増えています。
元本保証+微々たる利回りの商品ですね。
日経新聞でも「20代がニーサすら怖い」と報じられていました。
そういう人たちに向けて、生命保険会社が「元本割れしない積立保険」を売り込んでいるのです。
しかし、その実態は「年0.6%」程度のリターン。10年で6%返ってきますよ、という商品もありますが、これは年利0.6%に過ぎません。
保険会社の目的はその先にあります。
積立商品をきっかけに他の商品を売りたいと思っています。
彼らは保険商品販売のプロです。
それなら国債を買ったほうがマシです
日本の個人向け国債、2025年6月時点で変動10年型は年利1.0%。
固定5年でも1.0%です。
わざわざ保険会社に手数料を抜かれて、単利で積み立てるより、自分で楽天証券やSBI証券で国債を買った方が合理的です。
生命保険料控除があるからお得だ、という話もよく聞きますが、これは「その年に払った保険料」にしか適用されません。
いわば“おまけ”です。
決して資産形成の本質ではありません。
リスク=損失、ではない
そもそも「リスク」という言葉の意味を誤解している人が多いです。
リスクとは「振れ幅」のことです。
たとえばインデックスファンドの年間利回りは、ある年は+20%、ある年は−30%になることもあります。
この上下の幅こそが「リスク」です。
投資とは、将来の成長に賭けて長期でお金を預ける行為です。
もちろん下がる年もありますが、これだけのリスクがあるからこそ、長期的には資産が増える可能性が高いのです。
不安なら「現金比率」を高めよう
もし「損したら怖い」と思うのであれば、投資の金額が自分にとってリスク過多かもしれません。
その場合は、現金の割合を増やし、投資の金額を抑えるのが正解です。
暴落時にむしろ安くなった投資信託を買い増す。
そんな運用ができると理想的です。
資産形成に必要なのは「仕組み」と「時間」
資産形成は、10年、20年といった長期戦です。
保険でコツコツ積み立てて106%にするより、低コストのインデックスファンドで年平均4〜5%を目指す方が現実的です。
もちろん、資産を分けるのも大事です。
- すぐ使うお金 → 預金
- 数年後に使うお金 → 国債や債券ETF
- 老後や長期用 → 投資信託(インデックス型)
こうやって分けて考えれば、資産形成はそれほど難しくありません。
結論:「リスクゼロ」に騙されないで
「リスクゼロ」「元本保証」「預金以上の利回り」
こうした甘い言葉には必ず裏があります。
その裏で儲かっているのは誰か?
保険会社です。
保険で資産形成するくらいなら、シンプルに「貯めるもの」と「備えるもの」を分けて、必要な保障だけを残し、投資は長期目線で行いましょう。