投資信託の「複利効果」はどう確認する?質問に答えながら詳しく解説します!

はじめに
こんにちは。鼻つぶれぱぐ男です。
このチャンネルでは、金融機関や周囲の人がなかなか教えてくれない「へー」と思えるお金の話を、40歳でリタイアした私が配信しています。
一人でも多くの人が、お金に困らない人生を歩めるようにとの願いを込めて発信しています。
今回は「投資信託の複利効果の確認方法」というご質問をいただきましたので、私なりにお答えしていきます。
ご質問の内容
質問者さんは、投資信託歴が数年とのこと。以下のような悩みをお持ちでした。
- 積立投資における複利の効果が、実際どこで確認できるのかわからない
- 預金のように利息が目に見えて増える形ではないため、利益なのか複利なのかが不明瞭
- 保有数量や平均取得額、基準価額など、どこを見れば複利効果が反映されているのか知りたい
非常に良いご質問です。投資初心者の方にも役立つ内容になるかと思います。
結論:投資信託の複利効果は「見えにくい」
まず結論からお伝えすると、投資信託における複利の効果は非常に確認しにくいです。
なぜなら、投資信託では日々さまざまな銘柄を買い付けたり、基準価額が変動したりと複雑な要素が多いためです。
一方で、定期預金などは利息が毎年上乗せされる形で複利効果が明確に見えるので比較的理解しやすいですね。
単利と複利の違いを具体例で確認
では、単利と複利でどれほど差が出るのかをシンプルな例で見てみましょう。
- 元本:120万円
- 年利:5%
単利の場合(10年)
- 毎年6万円の利子(120万円 × 5%)
- 合計利子:6万円 × 10年 = 60万円
- 合計:180万円
複利の場合(10年)
- 利子にも利子がつく
- 最終金額:約195万4674円
- 差額:約15万4674円(複利の効果)
さらに30年運用した場合、
- 単利:300万円
- 複利:約518万円!
このように「雪だるま式」に利益が膨らむのが複利の力です。
分配金の有無による違いとは?
投資信託には、大きく分けて次の2種類があります。
- 分配金あり型
- 分配金なし型(無分配型)
●分配金あり型
- 決算日に分配金が支払われる
- 「受け取り」か「再投資」を選べる(再投資にすると複利効果が期待できる)
- ただし、分配金はファンドの純資産から支払われるため、その分基準価額が下がります
●分配金なし型
- 分配金が出ない分、運用資産がファンド内に残る
- 基本的に、基準価額の上昇により利益を実感できる形
- 再投資設定の手間がなく、効率的に複利効果を活かせる
再投資による複利効果はどう計算される?
たとえば、分配金あり型で「再投資」を選んだ場合:
- 分配金 ÷ 再投資日の基準価額 = 新たに追加される口数
- これにより口数が増え、今後の運用益がより大きくなる(=複利)
実際に確認する方法は?
複利の効果を「目に見える形」で確認したい場合は、以下の資料を確認しましょう。
- 運用報告書(年1回)
ファンドの収益や分配金、コストなどの詳細が記載されています。 - 月次レポート
毎月の運用状況を簡単に把握できます。 - 交付目論見書
初めて購入する際の基本情報。決算日や分配金方針も確認可能。
まとめ:まずは再投資設定と資料確認から
投資信託の複利効果は確かに「見えにくい」ものです。しかし、下記のポイントを意識することで、より実感を得られるようになります。
- 分配金は「再投資」を選択する
- 毎年の運用報告書で、分配金や基準価額の推移をチェック
- 分配金なし型は自然と複利運用になるので、初心者にもおすすめ
今後もこのように、皆さんからの質問をもとに配信していきます。
質問がある方は、音声配信レターから気軽にお送りください。
公開していい範囲だけ教えていただければ、できる限り詳しくお答えします!
一緒に「お金に困らない人生」を目指して学んでいきましょう。
以上、鼻つぶれぱぐ男でした!