資産形成期にリバランスは不要?──下落相場こそ買い増しのチャンス

はじめに
こんにちは、鼻つぶれぱぐ男です。
このブログでは、金融機関や周囲の人が教えてくれない、お金にまつわるリアルな話をお届けしています。
私は40歳でリタイアした経験をもとに、誰もが「お金に困らない人生」を送るためのヒントを発信しています。
今回のテーマは、資産形成期におけるリバランスの必要性についてです。
資産形成期にリバランスは必要ない?
まず結論から申し上げますと、資産形成期におけるリバランスは基本的に不要です。
とくに、新NISAを使って低コストのインデックスファンドを積み立て始めたばかりの方であれば、なおさらです。
例えば、全世界株式(オルカン)やS&P500などに、毎月定額で積み立て投資をしているような方は、「リバランス」という概念に振り回される必要はありません。
金額でなく「パーセント」で見る習慣を
下落局面では、どうしても資産が大きく減っているように見えてしまいます。
例えば、5,000万円の資産が1日で3%下がると150万円の下落。
金額で見るとショックを受けますが、97%の資産は残っていると考えれば、冷静さを保てます。
重要なのは、「率」で見ることです。
これにより感情的な判断を避けることができ、冷静に積立投資を続けられます。
今は「安く買えるチャンス」
20年後、30年後に使うお金を今投資しているのですから、価格が下がった今こそ、安く仕込めるチャンスです。
よくある「米国株が終わった」「次は新興国だ」といったトレンドに流されるのではなく、愚直に積立てることが大切です。
全世界株なら、内部で自動的にリバランスもしてくれます。
「出口」に近づいた人にはリバランスが有効
もちろん、すでにある程度資産が形成され、リタイアが視野に入っている方や、私のようにすでにリタイアしている人間には、リバランスが必要になるケースもあります。
たとえば、コア資産が十分に形成され、サテライト投資を始めている方。こうした方は、金・債券・米国以外の株式などを組み合わせ、リスクをコントロールするためのリバランスが有効です。
リバランスに迷うなら、まずは「やらない」
もし、「今リバランスするべきなのか?」と迷っている段階の方は、おそらくまだリバランスは必要ないです。
積立投資を始めたばかりで、枠(例:新NISA1800万円)が埋まっていないのであれば、まずはそこを埋めることが優先です。
資産が積み上がってから、出口戦略や資産分散を考えればよいのです。
投資は「やめないこと」が最も大事
下落したときに「怖くてやめたくなる」気持ちはよくわかります。
しかし、**投資で一番大事なのは『やめないこと』**です。
20年後に向けて積み立てているのですから、いまの数ヶ月、数年の値動きに一喜一憂するのは無意味です。
むしろ、相場が落ちた今こそ、機械的に積み立てを続けるべきタイミングなのです。
リバランスが必要なのは「現役引退後」や「資産取崩し期」
資産を「守る」フェーズに入った方、つまり私のようにリタイアしている方や、生活費を投資から取り崩す段階に入った方は、資産の減少リスクを抑えるためにリバランスが必要です。
例えば、毎月の生活費を500万円の口座残高から取り崩す場合、株式市場の暴落時にはすぐに売却せず、口座に余裕がある間は静観。
相場が回復したら必要な分を戻す。
これが、最もシンプルで現実的なリバランスです。
まとめ:資産形成期は愚直に積立て、出口が近づいたら調整を
- 資産形成期のリバランスは基本的に不要です
- 毎月積立を「やめないこと」が最も重要です
- 下落局面は「買い増しのチャンス」と捉えるべきです
- リバランスは、資産を使う段階に入ってから考えましょう
投資は、知識よりも習慣と継続がものを言う世界です。
高額なセミナーに頼るのではなく、日々の積立と現実の値動きの中で、自分なりの投資スタイルを確立していきましょう。
ご覧いただき、ありがとうございました。
それでは今日も、お金に困らない人生へ向けて、一歩ずついきましょう。