【退職金の落とし穴】全額投資してはいけない理由とは?金融機関が教えてくれない真実

はじめに
こんにちは。金融機関や周りの人がなかなか教えてくれない「お金の話」を発信している、40歳でリタイアした鼻つぶれぱぐ男です。
今回のテーマは「退職金の全額投資は絶対にNG!」という話となります。
3月で退職を迎え、今後のお金の使い方について悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな方に向けて、注意してほしいことをお話ししていきます。
退職金を狙う「営業のプロ」たちに注意
退職前後に企業で行われる説明会。手続きなどの案内が一通り終わると、「少しお時間ください」と名乗り出てくるのが、金融機関や証券会社の担当者たちです。
彼らは口を揃えてこう言います。
「安定運用のために、預金と投資信託を組み合わせた商品はいかがでしょうか?」
一見親切に見える提案ですが、絶対に鵜呑みにしないでください。
なぜなら、彼らは「金融のプロ」ではなく「金融商品の販売のプロ」だからです。
手数料が高く、自分たちに利益が出る商品しか紹介しません。
本当に良い商品は「紹介されない」
良い商品は黙っていても売れます。
だから、彼らが紹介してくることはありません。
彼らの利益にならない商品だからです。
すでに投資の知識がある方なら「eMAXIS Slim S&P500」や「オールカントリー」、
米国ETFなら「VTI」「VT」「VOO」「QQQ」などを自分で調べて購入していることでしょう。
テレビや広告で宣伝される商品ばかりに目が行っているようでは、投資で失敗するリスクが高まります。
ローリスクで焦らず準備を
これまで資産形成をしてこなかった方ほど、退職後に焦ってしまいがちです。
「退職金だけでは足りないかも…」
「老後の生活が不安…」
そうした不安から、急に個別株やレバレッジ商品、FXなどに手を出す方もいますが、これは非常に危険です。
冷静になってください。
働くことも選択肢のひとつ
お金に困らない人生を送るために、働くという選択をするのも一つの方法です。
「働きたくないなら、それ相応のお金を貯めるべきです。」
生活費がどれくらいかかるのか、自分で計算しておきましょう。
面倒に感じるなら、家計簿アプリ(マネーフォワードなど)を使って、クレジットカードや銀行口座を連携すれば年間支出が見えてきます。
自分のお金の流れを把握することで、「気づいたらお金がない」という事態を避けられます。
退職金の使い方の基本方針
退職金をどう運用すればいいのか。これが今日の本題です。
▶︎ まずは現金を確保
生活費の5年分程度を現金で確保しましょう。
もし、今まで投資をしていなかった人は10年分でもいいです。
これが最優先です。
▶︎ それ以外はリスクを抑えた運用を
・投資経験がないなら米国債券など低リスク商品を
・SBI証券や楽天証券で自分で勉強しながら購入を
・バランス型の低コスト投資信託を10〜20%程度買ってみる
一度に全部を投資しないことが大切です。
特に、リスク許容度が分かっていない状態で大きな金額を動かすと、少しの下落でも心が折れてしまう可能性があります。
投資に慣れていない人ほど慎重に
私自身、投資を始めた頃は1日で数十万〜数百万の変動に驚いたものです。
でも、今では「金額」ではなく「割合」で見るようにしています。
1日で200万円下がったとしても、資産全体の1〜2%だとわかっていれば冷静でいられます。
でも、投資に慣れていない人が金額だけを見ると心が折れてしまいます。
だからこそ、「いきなり全額投資」は絶対に避けてください。
最後に伝えたいこと
これまで「何度も言いますシリーズ」でお話ししてきましたが、今回が最終回です。
退職金はあなたの大切な資産です。
それを守るのはあなた自身です。金融機関の営業トークに惑わされず、必要な現金は確保し、リスク許容度の範囲内で運用を行いましょう。
しっかり勉強して、焦らず、自分のペースで資産を守り育ててください。